日々変わっていく社会情勢に対するGVの対応を掲載しております。

 

先日(13日)、沖縄県から8月1日に始まった緊急事態措置の8月29日までの延長が発表され、同時に警戒レベルは最高度の第4段階(感染蔓延期)に引き上げられました。これを受けグレイトヴォヤージュでは、1日からの対応を継続し、原則、オンラインによる各種サポートの提供にサービスを集中します(29日まで)。同時に、保護者の方の同意を前提に、自宅の通信状況が良くない生徒を優先し、希望者には分散登校という形で、教室を一部開放していきます。
 
上記の方針は、現在の県の感染状況に、生徒の安全と学習権の保障、グレイトヴォヤージュに提供可能なもの(実力)を考え合わせて決定しました。まず、新たな感染者が1日で100人を超えることもあるように(感染者数の増加には検査体制が拡充されたことなどの要因もあります)、「第2波」と見られる現在の感染状況と医療の状況は、4月、5月の緊急事態期と比較しても深刻なものです。そうした中、県中・南部地区の県立高校が3年生に限り、予定していた11日から登校を開始しました(低学年は23日まで休校)。これについては、前回の緊急事態期に長い休校を強いられたこともあり、やむをえない部分もあると思います。一方、グレイトヴォヤージュ(以下GV)は、前回の緊急事態の前に教室の授業をオンライン・ライブで提供する体制を構築し、教室は閉じても途切れることなく予定通りにカリキュラムを消化してきました。現在GVではオンライン・システムにより、教室の全ての授業を双方向で実施することはもちろん、曜日固定の個別指導や目的別ゼミ、添削指導や公式LINEでの質問対応、専門スタッフによる学習マネジメント面談など、教室でのサポートと遜色ないものを提供できます(5月実施のGV生アンケートで100%の満足度)。それならば、「県の緊急事態においてはオンライン・サポートに一元化する。それにより生徒が安全に、かつ効果的に学ぶことができる」。ここまでは、GVとしてはシンプルに判断することができました。
 
ただ、配慮することとして、一つは自宅の通信状況が良くない生徒への対応、もう一つは自宅での学習が続いた場合、モチベーションが維持しにくい生徒への対応、というのがありました。そこで、前回の緊急事態の延長時に採用した「分散登校」を併用してカバーすることにしました。まず、通信環境が良くない生徒や体験生などで機器の扱いに慣れない生徒は、優先的に毎日の登校を認める。その他、希望する生徒は、保護者の方の同意書を提出することを条件に、曜日を指定して隔日の登校を認める。これにより、一部生徒はマスクの着用、ソーシャル・ディスタンスの維持など節度を持ちながら自習室などを利用するのですが、毎日毎時間20数名(GV定員の1割程度)しか校舎にいない、という状況がもたらされました。感染を防ぐ日常的な心がけでまず重要なのは、よく言われるように「3密」を避けることです。特に、予備校のように多くの生徒が集まる場所においては、なかなか「密集」の状況を避けられません。これに対して、今、GVは上手く対応できていると思います。よって今後の緊急事態期間も、感染の可能性を極力減らしながら、オンラインによりカリキュラムを滞りなく進め、分散登校により生徒の個別の希望にも出来る限り配慮する。この方針で対応して参ります。ご理解のほど、宜しくお願いいたします。
大学受験予備校グレイトヴォヤージュ代表 大岩光昭
 
 
〈余談〉
「アフター・コロナ」とか「新しい生活様式」とか言われます。できれば人を不幸にするようなことは起きてほしくはない。でも、現にある状況に対して真剣にあれこれ考えて試行錯誤する中で、今までなかったような素敵なアイデアが生まれたり、あったかもしれないのだけど打ち捨てられていた可能性が実行に移される場合があります。まさにコロナ禍は、GVとスタッフに「一人ひとりへの教育」「大学受験その先へ」といった以前からあったGVの標語(理念らしきもの)を、より効果的に、より多様に表現することを喫緊の課題として迫るものになっています。生徒の方も、ぎこちなく「社会的距離」をとりながら、自分中心に事を進めてきた自己を省み、身近な「他者」を発見し、それに配慮して生きる様式を体に染み込ませている。そして過酷ではあるが、学ぶことはそのまま生きることであることを、身をもって知る機会となっている、ということを実感するこの頃であります。