こんにちは、東京大学の文科三類に合格した者です。東大と聞くと初めから勉強が出来る天才が合格する所だと思う人が多いと思います。自分もそうでしたが、それは思い違いです。東大は努力で受かります。1%の才能もいりません。

このことは東大に限りません、受験には一年間の勉強の姿勢が如実に反映されます。自分の頑張りが全てなのです。このことを深く心にとめておいて欲しいです。少し具体的な話をします。まず最初に伝えたいのは生活リズムの重要さです。特に浪人生については朝型への変革が必須です!勉強は継続が大事です、継続するためには習慣化が必要です。

そのため朝早く起きて勉強するというリズムを体にしみこませたほうがよいでしょう。朝の勉強は非常に効果的です。オススメは10時に寝て4時に起きるというタイムスケジュールが良いでしょう。生活リズムを勉強には直接起因しないものとして、蔑ろにする人が多いですが、それでは受験では勝てません。だからこそ一番に記しました。自分も現役時は朝が弱く、0校時もサボることが多く、授業でも寝るなど、散々でした。

結果、現役の時には一橋に落とされることになりました。生活リズムを朝型にしてからは勉強時間が2時間増え、昼間の居眠りも減りました。とにかく正しい生活リズムを心がけてください。次に受験生の皆さんに持ってもらいたいものは知への欲求です。自分が好奇心を持って主体的に勉強に取り組まなくては成果は臨めません。あくまで勉強とはボトムアップ的なものであり、先生から一方的に与えられるものではありません。

大岩先生をはじめ、GVの先生達は自分と同じ目線で問題に取り組んでくれました。そのため疑問に思ったことは徹底的に議論してくれ、粘り強く指導してくれました。受験生の皆さんも先生とのコミュニケーションを普段から大事にし、先生に盲従するのではなく、自分の中に落とし込んで、吟味し、先生と議論しながら知的好奇心を満たして欲しいです。私は「教育」とは「教えて育てる」ことではなく「教わって育つ」事だと思います。

教師と生徒が相互に作用し合いながら成長していく場が教育現場なのです。GVはこれが体現された場です。ここでしか味わえない熱量を感じながら受験生の皆さんには頑張って欲しいです。

最後に少し問題を出してみたいです。
受験に合格するにはどういう要因が挙げられるでしょうか?
毎日勉強する、模試でいい成績を取る。

いいえ、違います。答えはありません。
合格は非常に不確定なものです、毎日勉強しても受かる人は受かるし、落ちる人もいる。A判定でも落ちるし、E判定でも受かる。確実な要因などありません。じゃあ反対を考えてみて下さい。受験に落ちる要因とは何か?簡単ですね。

居眠りをする、おしゃべりが多い、授業に集中しない、などあらゆるマイナス要素が不合格に直結します。この考え方は大好きな漫画から引用したのですが、つまり受験生の皆さんは合格という果てないものを追うのではなく、すぐそばにある不合格の要因を徹底的に潰していって欲しいです。落ちない自分を作り上げてください。具体的と言いながら長々と抽象的な話になってしまいましたが、何かの役に立てば光栄です。受験生の皆さんの吉報を待っています。ちなみに漫画のタイトルはあひるの空です。