大学生活のスタートは、決して順風満帆じゃなかった

琉球大学医学部に入学して、最初は友達もたくさんできて、ネットなどの情報を見ていると「大学生は意外と遊べるかも」と思っていました。でも、現実はまったく違いました。医学部は本当に厳しくて、留年も珍しくない世界。「これはマズいかも」と焦る瞬間が何度もあったんです。

それでも、周りの仲間たちが「頑張れよ」と声をかけてくれたり、支えてくれる人がいたおかげで、なんとかギリギリ進級できました。そこから少しずつ、「こうやって勉強すれば効率が良いんだ」とか、「これくらいやらないとダメなんだな」という感覚が掴めてきた気がします。

 

通学は大変。でもそれでも楽しい大学生活

大学生活自体は、本当にめちゃくちゃ楽しいです。行きたくない理由があるとすれば──それは「登校の大変さ」くらいです。那覇から通っているのですが、朝はとにかく混むので、毎日6時起きで高速に乗って通学しています。

ただ、医学部以外のキャンパスの方が自宅に近いため、那覇から通っている仲間と一緒に、全学共通の図書館に集まって勉強することもあります。通学距離をうまく調整しながら、学びやすい環境を自分たちで工夫しています。

そして、進級できた理由を改めて振り返ると、「仲間の存在」が大きかったと思います。友達が「本当に留年しないでほしいから頼むよ」と声をかけてくれたり、「お前ならできる」って励ましてくれたりして、「ああ、こんなに思ってくれる人たちがいるんだ」と気づいたとき、本当にありがたかった。

さらに、親の存在も大きかったです。「医学部に行きたい」と言った自分を信じて、経済的な負担も背負って応援してくれている。その事実に改めて気づいたとき、「これはもう頑張るしかないな」と思えたんです。こうした支えが、自分の中にしっかり根付き、ブレないモチベーションになっています。

 

他にはない「人のあたたかさ」と「成長の場」
チューターとしてのやりがい

チューターとしての最初の壁は、自分の言葉で説明しても「先生、わかりません」と返されるとき。そのたびに「どう伝えればいいんだろう」と頭を悩ませます。でも、だからこそ粘り強く伝えようと努力する姿勢が大事なんだと、今は実感しています。

勉強を教えることだけでなく、「浪人時代、どう勉強してた?」「復習ってどうやってた?」といった相談に乗ることも、チューターの大事な役割です。自分の経験をもとにできる限り具体的にアドバイスし、寄り添っていく。

ただ質問を待つだけではなく、「ちょっと詰まってそうだな」と感じた生徒には、自分から「困ってることある?」と自然に声をかけるようにしています。そうすると、「実はここがわからなくて…」と会話が始まり、理解に繋がっていく。

印象的だったのは、最初まったく解けなかった生徒が、少しずつできるようになり、成績も目に見えて伸びていったこと。そばでその成長を見守って、「この子はきっと受かる」と確信できたときは、本当に嬉しかったですね。

GVの先生方との距離も近く、相談しやすい環境が整っていることも、自分の成長に繋がっていると感じます。さらに、GVのチューター制度は、先生方のサポートも手厚い。「困ってることない?」と定期的に声をかけてくれる文化があるんです。

他の予備校でバイトしている友人からは「ただ座ってるだけで終わる」といった話も聞きます。でもGVでは、生徒一人ひとりと向き合い、分かるまで一緒に考える。だからこそ、自分自身も学べているし、やりがいを強く感じています。

 

🧠「書く」で深める、塩谷先生の授業の“あと”を支える時間

これは、塩谷先生が行ったインプット授業の内容を、しっかりと定着させるために開催しているアウトプット授業です。

授業のあと、生徒たちには「この定義を書いてみよう」「この問いに自分の言葉で答えてみよう」──そんなお題に対して、実際に答案を作成してもらいます。

提出された答案は、その場で一人ひとり確認。そして常に意識しているのが、「もしこれが国公立の二次試験だったら、どう評価されるだろう?」という視点です。

「この部分は設問の意図に合っていないかも」「表現が少しあいまいかな」といった細かいところまで丁寧にフィードバックし、“書いたら出しっぱなし”にしない授業を心がけています。

こうしたやり取りの積み重ねは、受験生にとって本当に大きな意味を持つ。それは、自分自身が受験生だった頃の実感でもあります。

だからこそ今、教える立場になった自分が、その価値を意識して、ひとつひとつの答案に本気で向き合っています。まだ塩谷先生のような圧倒的な指導には到底及びませんが、この授業が、生徒の「わかる」を「書ける」につなげる時間になればと思っています。

 

チューターとして心がけていること

まず、生徒には「とにかく声をかけてほしい」と思っています。もちろん、こちら側もそういう空気や雰囲気を作るのが大事だと思っているので、できるだけ話しかけやすい存在でいようと心がけています。

「わからないことをわからないと言うのは、ちょっと恥ずかしい」と感じる人もいると思います。でも、ここで聞かずにそのままにしておくと、結局は受験本番で失点してしまうことに繋がる。だから今のうちに、遠慮せずにどんどん聞いてほしい。

僕自身も浪人時代に「聞かないとやっていけない」と思い知らされました。だから生徒の皆さんにも、「この教室で巡回しているチューターには、どんどん声をかけて大丈夫ですよ」と伝えたいです。

また、防衛医科大学を落ちたとき、本当にメンタルが最悪な状態でした。「もうダメだ…」と思って話しかけに行ったんですが、それを受け止めてもらえたことで気持ちが少し整理できて、次の日からまた頑張ろうという気持ちになれました。

今は、「わからない」と感じている生徒がいたら、自分もできる限り全力で向き合う。そして、そういう子が話しかけやすいように、自分から声をかけていく。それが自分にできるサポートだと思っています。

 

実際に教える立場になってみて感じた塩谷先生のすごさ

塩谷先生のレベルって、もう本当に次元が違うというか、圧倒的なんです。先生方って、業務を抱えながら、それでも受験指導に関する知識や感覚を維持している。

たったひらがな1文字でも「この表現のほうがいい」と言える。その感覚に驚かされますし、「勉強して、また勉強して…」を続けてきたからこそなんだと実感しています。

 

生徒たちへ

「わからないことがあったら、気軽に何でも聞いてほしい」──まずは、そんな思いがあります。

どんな些細なことでもいいし、ネガティブな感情も全部含めて、思っていることを言葉にしてくれたら、そこから一緒に解決できることもたくさんあると思っています。

だからこそ、ぜひ遠慮せず、なんでも話してきてほしいです。

 

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浪人生活を経て、琉球大学医学部に合格したまじきなチューター。彼がGVでどう学び、どんな苦しみや葛藤を乗り越えてきたのか。そのすべてを語ってくれた、合格者インタビューもぜひご覧ください。

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