傾向と分析

 今回国語の平均点が下がったのは、問題文が増えたからだと思われます。国語は80分で大問4つの文章を読み、問題を解かなければなりませんが、文章量は少なくないため、「何が問われているか」を正確におさえるのに加えて、段階的に早く読む、解くというところに持っていかなければなりません。 特に、今回は小説が問1から内容読解の問題になっており、それが問7まで続いていたため、評論は早めに処理したいです。  問題の形式としては、選択肢が横に揃えて並べられており、処理がしやすくなっていました。ポイントを明確にせずに1から見ていく消去法ではなく、積極的に答えの根拠を探して、そこのポイントを見定めて早く解いていくことが求められています。問6では、生徒の話し合いという形式で、2つの文章を関連付けて読む問題になっています。  問題の出し方としては、あまり前回との違いはなく、共通テストは今回が3回目で、一旦はこれぐらいのレベルで落ち着くかと思われます。また、最後の問6以外は単独で解ける問題になっており、センター試験タイプの問題を使うのは引き続き有効であると考えます。その上で、共通テストの国語の特徴である、2つの文章を関連づけて読むことが求められています。


2023年共通テスト/国語/第1問/解答解説
2023年共通テスト/国語/第1問/問題