傾向と対策

漢文は句法も基礎的なレベルであり(再読文字など)、リード文や注釈、問題文をヒントにしながら読み進めれば比較的読みやすい文章だったのではと思います。 漢文が苦手な方で多いのが、どれが人を表しているのかわからないということではないでしょうか。今回の文章でいうと「余」が「私」の意味である、など人称に関する語はしっかり押さえておく必要があります。 また、何度も出てきた「之」は助詞・代名詞・動詞などさまざまな用法があります。 そのため、基本的な知識はもちろん、漢文では文章全体の流れや、前後との関係で語句の意味を適切に捉える力が求められています。 また、今回漢詩とその序文が出題されており、漢詩の基本(絶句、律詩、押韻、対句)をおさえ、本文との関係を読み取る必要があります。

 

国語科担当 豊平真美

 

最後のセンター試験、去年の共通テスト、そして今年と、3年連続の漢詩の出題でした。(今年はもう出ないと高を括っていた方は、やられちゃいましたね。) やはり (1)漢字や句法・語法といった基礎的なところ(問1〜問5)でしっかり得点できることが必要ですので、直前までのブラッシュアップ(←こちらも授業や個別でやってます)が有効です。 (2)また、場面の整理(段落構成)や主張・心情の読み取り(問6・問7)などの読解の方法を知り、訓練し続けましょう。 共通テストで必要とされる力は、一朝一夕に身につくものではありません。 まずは、日頃の生活の中で、言葉や漢字に興味を持ってみましょう。 そして、現代文・古文・漢文の授業の中で、言葉の論理や思考力、表現する力、表現されていることに気付く注意力、情報整理の能力を訓練して行きましょう!!

 

国語科担当 義村綾子

 

2022年共通テスト/国語/第4問/解答解説