目次
- 1 Q.合格の瞬間はどんな気持ちだった? 自信はあった?
- 2 Q.1年間、どうやってモチベーションを保ち続けたの?
- 3 Q.「数学が好きになる」——砂川先生との出会いと変化
- 4 Q.部活漬けだった高校生活。そこからどう受験に切り替えた?
- 5 Q.與那城先生の英語で何が変わった?
- 6 Q.国語48点→140点台へ。大岩先生の授業で見えた“国語の戦い方”
- 7 Q.理科基礎で94点!塩谷先生の授業だけで乗り越えたワケ
- 8 Q.グレイトヴォヤージュでの1年。「1人じゃない」から頑張れた
- 9 Q.浪人生活って本当にしんどい? でも「楽しい」と思えた理由
- 10 Q.後輩たちへ伝えたい。「1年あれば人は変われる」
- 11 Q.お世話になった先生方へ——「この1年、支えてくれてありがとう」
Q.合格の瞬間はどんな気持ちだった? 自信はあった?
Q.1年間、どうやってモチベーションを保ち続けたの?
Q.「数学が好きになる」——砂川先生との出会いと変化
現役のときは、数学の公式や定理をとにかく“暗記”で詰め込んでいて、理解よりも覚えることが優先でした。でも浪人して砂川先生に教わる中で、「なぜその公式が成り立つのか」といった根本的なところから丁寧に教えてもらえたことで、理解が一気に深まりました。証明から学べたことで、他の問題にも応用できるようになって、数学の面白さがどんどんわかるようになっていきました。
たとえば、一見わかりにくい問題でも、「これは実はこの公式の根っこにある考え方じゃん」と気づけることが増えて、そこが本当に良かったと思っています。
もともと数学は教科として好きでしたし、共通テストの点は現役時は低かったけど、苦手意識はなかったです。砂川先生は教え方がわかりやすいのはもちろん、すごく優しくて、いつも親身になって寄り添ってくれる先生でした。雰囲気的にも、どこかお父さんみたいな安心感があって、すごくありがたい存在でした。
Q.部活漬けだった高校生活。そこからどう受験に切り替えた?
高校時代はハンドボール部に所属していて、毎日が部活中心の生活でした。勉強はほとんどやっていなかったのですが、とりあえず暇なときに単語帳だけは見ていました。結果的に、部活を引退する頃にはシステム英単語(シス単)は一通り覚えていたと思います。「単語帳だけは完璧」と言える状態でした。
高2のとき、模試で神戸大学を目指している友達に刺激を受け、「ちょっと頑張ってみようかな」と思い始めました。ただ、模試では共通テスト型の得点が3割台、高2の冬の模試では4割にも届いていなかったと思います。那覇高校の中でもかなり下の順位でした。ちなみに高1の初めての模試では偶然10番くらいを取ったんですが、気づいたら順位は200〜300番台まで下がっていました。
自分はかなり“環境に左右されるタイプ”で、もし部活の仲間に受験への意識がなかったら、自分も何もやっていなかったと思います。でも、周りにある程度意識の高い人がいたことで、自分も刺激を受けて、最低限の努力は続けていました。環境の力って本当に大きいと思います。
高3の途中で進路を少しずつ現実的に考えるようになり、塾のマネジメントスタッフと相談しながら「自分が本当に戦える大学」を見極めていきました。その結果、横浜市立大学を目指す方針になりました。それまでは「神戸大」などと口では言っていたけど、共通テストの点数などを踏まえて、より現実的な選択を取る形での変更でした。
部活引退後の高3の生活では、朝はショートホームルームの1時間前に登校して1時間自習。そのあと授業を受けて、放課後はみんなで塾に行って夜10時まで勉強というサイクルが定着していました。
部活が終わってからの受験への切り替えは、思ったよりもすぐにできました。というのも、周りのみんながスパッと切り替えていて、「みんなやってるから俺もやるか」みたいな感覚で自然とスイッチが入ったんです。特に同じ進路を目指している友達も何人かいたので、その人たちと一緒に頑張れたことが大きかったです。
Q.與那城先生の英語で何が変わった?
最初は正直、めっちゃ怖い先生だと思っていました。添削も週に2回あって、「赤ペンめっちゃ入れられるし、怖いな…」と感じていました。実際、性格も冷たく見えるというか、ちょっと近寄りがたい雰囲気があって、ビビってました。
でも、関わってみると、実はめちゃくちゃ熱くて、ちゃんと親身になって見てくれているのが伝わってきました。授業を受けながら「見てくれてるな」って感じる場面も多く、自分でも実際に伸びてる実感がありました。「めっちゃいいなこの先生」って素直に思えるようになりました。
現役時代は共通テスト対策ばかりやっていて、英作文なんて1ミリも手をつけてなかったんですが、浪人してからは與那城先生の授業で0からスタートして、覚えるべき表現もちゃんと覚えていったら、本番の記述でも本当にめっちゃ役立ちました。長文も、共通テスト型しかやってなかった自分にとっては、記述の書き方から全部教えてもらえて、この1年でしっかり書けるようになったのは大きかったです。
勉強の内容は、ほぼ先生が出す課題しかやっていませんでした。参考書も買っていないし、「課題で精一杯。あれさえやっておけば大丈夫」っていう信頼感がありました。実際、あんまりやってるときは伸びてる感覚ってなかったけど、模試を受けてみたら偏差値がどんどん変わってきて、「あ、伸びてるんだな」ってちゃんと目に見えて実感できたのがよかったです。
ちなみに、自分は最後まで一度も褒められたことがなくて(笑)、他の人の答案には「いいね」とか書いてあったりするのに、自分は赤ペンばかり。「あれ?俺だけ1回もないな」って思ってました。合格を報告したときも「順当でしょ」って一言だけ。でもたぶん、それって「もっといける」ってずっと思って見てくれていたからなんだろうな、と今では感じています。
共通テスト後に、「神戸大学はやっぱやめようかな」って相談したときにも、「いや、絶対いける」って強く背中を押してくれて、自分の力を信じてくれていたのが本当に嬉しかったです。最終的には国語の不安もあって横国に変更したけど、英語と数学で戦えるという確信があったのは、與那城先生の指導のおかげでした。
Q.国語48点→140点台へ。大岩先生の授業で見えた“国語の戦い方”
現役のとき、国語は本当に苦手で、共通テスト(200点満点)で100点を超えたことすらなくて、48点を取ったこともあるくらいでした。でも、浪人の1年間で共通テストの国語が安定して130~140点台を取れるようになったのは、大岩先生のおかげだと思っています。
大岩先生は「選択肢の切り方」や「読むべきポイント」を明確に教えてくれるので、現役時代のように“馬鹿正直に全部読む”ということがなくなりました。共通テストの国語って、実はそういう意識を持つだけで意外と取れるんだなって、実感がありました。本番は少しやらかしましたけど、模試ではずっと安定していました。
ただ、神戸大学のような2次試験の国語は、本質的な理解力が求められるので、「これはちょっと無理かも」と感じて、最終的には受験校を変更しました。それでも、大岩先生の授業を通して国語への考え方が大きく変わり、共通テストの得点力は確実に上がったと思います。会うたびに「どんな感じ?」と声をかけてくれて、ちゃんと気にかけてくれているのが伝わってきて、それが心の支えにもなりました。声が大きい先生ですが、不思議と圧がなくて、すごく話しかけやすい雰囲気がありました。
また、大岩先生には国語だけでなく、地理と倫理も教えてもらいました。地理は個別指導で、かなり細かい内容まで教えてくれたおかげで、本番に役立つ知識がたくさん得られました。倫理に関しては今年から独学で始めたんですが、演習で先生の教え方に触れて「めちゃくちゃ教えるの上手いな」と思って驚きました。資料集ではわからないような深い話をしてくれて、「ああ、そういうことだったのか」と気づくことが多かったです。
授業が面白すぎて倫理が好きになってしまい、神戸大の国際人間科学部を目指そうと思ったのも先生の倫理の影響もありました。最終的には経済の道を選びましたが、「大学でもちょっと倫理を続けて学びたいな」と思えるくらい、自分にとって影響のある授業でした。
Q.理科基礎で94点!塩谷先生の授業だけで乗り越えたワケ
塩谷先生は「めっちゃ良かったです」。
今年、自分は理科基礎で94点を取ることができたんですが、授業を一度も休まずに出続けただけでこの点数が取れたという実感があります。正直、「これオーバーワークじゃね?」って思うくらい詰め込まれたこともありましたけど、その分、本番で出題される難易度の問題がすらすら解ける感覚がありました。
教え方がとにかく上手で、自分はどちらかというと“数学脳”なんですけど、化学の考え方が塩谷先生とすごく一致していて、やっていて楽しかったです。計算問題を、「こうやったら解けるんじゃね?」って自分が思って取り組んだ方法と、先生が実際に授業で示す解法が一致していた時、「あ、やっぱ一緒だな〜」と嬉しくなりました。
質問にも丁寧に対応してくれて、聞きに行ったらしっかり教えてくれます。めっちゃ教えてくれる先生でした。
Q.グレイトヴォヤージュでの1年。「1人じゃない」から頑張れた
グレイトヴォヤージュの一番の良さは、「みんなで切磋琢磨できる環境」があることです。
模試のあとにはみんなで丸つけして、「次、頑張ろうな」みたいに声をかけ合って励まし合う雰囲気があったし、休日でもみんなが塾に来て頑張ってるから、自分も行かなきゃと思える空気感がありました。たぶん1人だったらサボっていた日もあったと思うけど、あの空気に自分を置けたことがすごく大きかったです。
先生たちの存在も本当に大きくて、いつでも質問に応じてくれる体制が整っていたのがありがたかったです。
特に砂川先生には本当に日々お世話になっていて、毎日1時間くらい質問に付き合ってもらった日もあるほど、とことん面倒を見てもらっていました。
砂川先生がいないときには平安先生など他の先生にも質問できる環境があって、誰かしらに相談できる安心感が常にありました。
先生方はどんなときでも真剣に向き合ってくれて、グレイトヴォヤージュの「寄り添ってくれる文化」みたいなものをすごく感じました。
Q.浪人生活って本当にしんどい? でも「楽しい」と思えた理由
浪人生活には「きつい」というイメージがあるからこそ、逆にその中で頑張ることが楽しく感じられた部分もありました。
高校生活で同じことをしていても「楽しい」とは感じなかったかもしれないけれど、浪人という特別な環境だからこそ、充実感があったように思います。
この1年で「やってよかった」と思えることの一つは、暗記に頼らず“根本から理解する”という勉強の仕方に切り替えられたことです。
時間に余裕がある浪人だからこそ、公式や用語をただ覚えるだけじゃなくて、「なぜそうなるのか」「どうしてその理屈が導かれるのか」というところまで掘り下げることができました。
たとえば社会。社会ってよく「暗記科目」と言われますけど、実際は歴史の流れや背景を理解していれば、色んなことがつながって覚えやすくなるし、応用も効くんですよね。倫理も同じで、「この時代にこういう流れがあって、この人の考えが出てきた」という構造がわかってくると、暗記というより“自然と入ってくる”感覚がありました。数学も同様で、公式をただ丸暗記するんじゃなくて、「なぜその公式が成り立つか」まで考えることが大切だと感じました。
この1年で、本質を理解する勉強の価値に気づけたことは大きな財産です。
Q.後輩たちへ伝えたい。「1年あれば人は変われる」
グレイトヴォヤージュって、みんなでコミュニケーションをとりながら、切磋琢磨して頑張れる環境です。「1人じゃ続かない」「周りと一緒に頑張りたい」って人には本当におすすめです。自分もそうでした。それに、質問できる環境が整ってるのも大きな魅力だと思います。「これ分からないな」と思ったときに、いつでも聞ける先生がいるっていうのは、単に学力だけじゃなくて、精神的にもすごく支えになると思います。
あと、自分は部活をまじでやってて良かったと思っています。
正直、勉強と両立はできなかったけど、部活で努力する力が身についていたからこそ、浪人の1年を走りきれたという感覚があります。
だから、もし両立できる人なら、ぜひ両立した方がいいと思うし、そうじゃなくても、部活で本気になれた経験って、あとで必ず活きると思います。
自分は、現役の時に後期で受けた大学すら落ちて、本当に悔しい思いをしたけど、1年あれば、人は変われるし、どこでも目指せるんだって本気で思いました。今、高3生で「自分は無理かも…」って思ってる人にも、頑張れば、絶対いけるって伝えたいです。この1年を通して、“人間的に成長できた”って実感できたのが、何より大きかったと思っています。「自分でもやればできるんだ」って自信がつきそれがこの1年の中で大きな収穫でした。本当に、めちゃくちゃ良い1年だったと思います。
Q.お世話になった先生方へ——「この1年、支えてくれてありがとう」
与那城先生へ
最初の頃(4月とか)は正直「めっちゃ怖い…」って思ってました。
でも、この1年間、本当に親身になって面倒を見てくださって、自分でも実感できるくらい成長できたと思っています。
あれだけ丁寧に添削してくれて、ずっと見守ってくれていたんだなって、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
砂川先生へ
現役のときからずっとお世話になっていて、自分にとっては「塾で一番頼っていた先生」だと思います。
浪人の1年間も、わからないところをとことん付き合ってくれて、質問対応も毎日のようにしてもらいました。
ここまでしっかり面倒を見てくれたことに、心から感謝しています。本当にありがとうございました。
大岩先生へ
授業も個別も、本当にたくさん関わってくださってありがとうございました。
結局、神戸大学は受けなかったので2次試験の国語を使うことはなかったんですが、その対策を通して国語力が伸びて、共通テストでしっかり得点できるようになったのは先生のおかげです。国語だけじゃなくて、地理や倫理まで見てくれて、本当に多方面で支えていただきました。感謝しています。