傾向と対策

共通テストになって第2回目の今年度の数学は伝説に残るであろう難問となりました。

 

全体的に計算量が多く、一つ一つの計算自体も桁数の大きな計算になっており、計算の丁寧さが求められた。全体として今までの共通テストやセンター試験と比べると誘導が弱くなっており、誘導ありきで数学の問題に取り組んでいた生徒は非常に難しく感じたと思われる。更に、「必要条件でも十分条件でもない」や「大小の判断ができない」が答えになっており、それを本番の試験の中で自信を持って選択することは容易でないため受験生は戸惑いを生む問題も含まれていました。

 

今まででは必要な問題に注意書きとして書かれていた「指定された桁数の一つ下の桁を四捨五入して答える」のような文言も始めの解答上の注意としてまとめて書かれているだけで問いの中では注意喚起がされておらず、今まであった丁寧さが失われたように感じた。 第1問〔2〕では地理の縮尺と組み合わせた問題が出ており、昨年の陸上と組み合わせた問題とも合わせて2年連続で他教科との融合となる問題が出題されていました。

 

今後も他教科や他分野と組み合わせた問題が出題されることが予想されます。より考察要素が増えており、「誘導にのること」よりも「数学的に考えること」が求められています。 問題文の意図や誘導に気づくことや計算の量を考えると70分という時間はとても短いものだと感じた。実際の受験生の声として上がっている数学1Aへの絶望の声にも頷ける内容であった。

 

数学科担当 比嘉諒輔