傾向と対策

試行調査の内容から想定されていた複数の文章を読み解くスタイルが特に第1問に導入された形となった。

 

文章内容自体は難解ではなく平易~標準的な内容であり、センター試験と同様の形式の問題が多かったが、紛らわしい選択肢や複数の文章の関連性を踏まえながら解答することが求められる新テスト形式の問題に対して動揺せず冷静に対処することが必要となった。

 

第2問では、例年出題されていた語句の意味を問う問題がなくなり、心情を問う問題が中心に出題された。新テスト形式の問題は設問の設定や意図を見抜く必要があり、制限時間がある中で焦ってしまう受験生が多くいただろう。ここで冷静に対処できたがどうかが分かれ道になった可能性がある。

 

2022年共通テスト国語 解答解説 第1問

2022年共通テスト国語 解答解説 第2問

 

〈今後の対策〉
単に演習を繰り返し、知識を身につけるだけでは不十分と言えるだろう。センター試験で求められた力に加え、今後も複数の文章や資料との関連性を理解する力、設問の意図を理解する力、そして冷静に対処する力が求められる。

 

国語科担当 田名真之