〈傾向〉

理論化学分野では中和、酸化還元、電池電気分解、化学平衡、気体がよく出題される。特に化学平衡と中和は頻出なので絶対に抑えておきたい範囲である。難易度としてはかなり簡単な問題が多く、重要問題集のA問題程度で十分対策できるレベルだ。特に医学部志望は9割以上を取ることが目標になってくる。絶対に取りこぼしの無いようにしたい。有機分野では構造決定が頻出だ。構造決定は他の分野と比べて比較的難易度が高い問題が出題される。全く知らない構造式が題材になる場合もあるので、やや難しい問題を解けるように準備してくる必要がある。 難しい点としては時間配分が挙げられる。特に医学部、生物選択の場合は生物にかなり時間を持っていかれる。そのため、化学はできるだけ短時間で、高得点を取る訓練が必要になるだろう。

 

〈大問1〉

 

【解説】
大問1では化学平衡をメインに、熱化学や化学反応速度も出題された。化学反応式を4つ使う化学平衡の問題であり、例年よりやや難しかっただろう。それに対して熱化学や化学反応速度の問題は基礎レベルの問題であり、多くの人が解けただろう。

 

〈大問2〉

 

【解説】
大問2では中和をメインに化学平衡を織り交ぜた問題が出題された。どの問題も基礎レベルの問題であり、ほぼすべてを正解したい大問だ。唯一酢酸の電離度を求める一般式を導出する問題のみ、比較的難しいかなという印象だった。具体的な数字が出てくる解くことができるが、文字で置かれると解けないという生徒は良くいるので、事前に練習してから臨みたい。

 

〈大問3〉

 

【解説】
大問3では特殊な構造決定が出題された。単純な有機化合物ではなくアミノ酸や糖の構造を推定させる問題は中々解いたことがない生徒が多いだろう。ぱっと見は難しく見えるが、読み解いてしまえば共通テストで出てくるような問題の複合だ。読解力が試される問題だったと言えるだろう。

 

〈大問4〉

 

【解説】
大問4では原子の構造について出題された。全体的にかなり基礎レベルの問題だったので、高得点を取れた人が多いだろう。希ガスの論述のみ、オクテットや閉殻構造を理解していないと論述できないのでやや難易度が高い問題だ。

 

〈大問5〉

 

【解説】
大問5は無機化学の範囲から、鉄やメッキに関する問題が出題された。鉄はメッキ、精製方法、化合物の色など覚えることが多い元素だ。知識が曖昧な生徒が苦手とする範囲なので、勉強量で差がつく問題だろう。内容的には基礎レベルの問題なので、暗記さえできていれば解くのは容易である

 

〈大問6〉

 

【解説】
大問6は比較的単純な有機化合物の問題が出題された。大問3と比べるとかなり基礎的なレベルなので苦戦はしなかっただろう。ただ、前半の問1は慣れていないと見落としが起きやすい問題である。共通テストでも多く出題される形式なので、合わせて練習を積みたい問題だ。

 

〈今後の対策〉

琉球大学への対策としては

1. 構造決定の練習
2. 頻出される理論分野の復習

の2点が重要です。

【対策】
特に琉球大学の化学は難易度が低く、高得点勝負になりやすいので頻出する分野は絶対に解けるよう対策する必要があります。特に構造決定は比較的難易度が高い問題が出題されるため、他の範囲より難易度が高い問題を解いていく必要があります。また、現役生は有機化合物の範囲が完成していない生徒が多いです。有機の知識が曖昧な状態で構造決定の練習をしても混乱することが多いので注意が必要です。理論範囲に関してはかなり基礎的な問題なので、共通テスト対策ができていれば十分戦えます。論述のみ練習が必要なので、重点的に対策を行いましょう。

【GVの対策は?】
GVでは、構造決定に重点を置いて琉大対策を行なっています。構造決定対策で大切なことは、文章中のヒントを知識に結びつけることができるかどうかが問題となります。構造決定を解くためのヒントは、教科書に載っているような形で問題文に記載されません。そのため、問題文の文章を覚えている知識に結びつける練習を重点的に行なっています。これができるようになると、構造決定はかなり正答率の高い、得意分野に化けるはずです。 理論に関しては、よく混合して出題される中和と化学平衡の範囲を中心に、基礎レベルの問題を練習していきます。琉大の問題は文章量が少なく、読解力をあまり求められないので、基礎問題で典型パターンをしっかり解けるように対策していきます。