〈第1問〉

例年通り第1問は小問集合、第2問は力学、第3問は電磁気、といった問題構成であった。 第1問は物理の全分野から満遍なく出題されており、基本から応用まで幅広く出題されていた。問3は単純な力のつりあいであるが経験がないと正解は難しいだろう。問4はやったことあると思ってよく見るとP-Vグラフではなく、P-Tグラフであったことに戸惑った人が多いだろう。また問5のポアソンの法則、問9の電子波の波長など知識が問われる問題であった。

 

〈第2問〉

第2問は力学の総合問題であった。力学的エネルギーの保存、運動量保存、運動の法則、単振動など力学のさまざまな分野を複合的に処理していく問題であった。内容は基本と言えるが計算が大変な設問もあり、普段の学習から計算式に現れる物理量の次元を意識して、正確にかつ効率よく計算する練習が必要となる。

 

〈第3問〉

第3問は A 直流回路はキルヒホッフの法則を用いる典型的な問題に見えるが、未知数が多く簡単には解けない問題であった。2年前のコンデンサー回路と同じく、過去問だけでは対応しにくい難問であった。B 導体棒による電磁誘導は基本的な内容で計算量も少なく公式の理解があれば解答するのは容易であった。

 

〈全体概観〉

全体として難易度は例年より高かったが、昨年あったような考察問題はなく、普段から取り組んできたことが反映される内容であった。 力学、電磁気が中心であるが、熱、波動、原子についても正確な理解が伴ってなければ正解に辿り着けない問題が多かった。

 

 

〈今後の対策〉

今回出題のあったポアソンの法則や、過去に出題のあった電磁波の速さなど教科書に記載はあるがその内容に触れることがあまりない分野については単純に丸暗記するのではなく、自分の知っている知識との関連性や具体的な応用例などと結びつけていくようにする必要があり、共通テスト対策としても重要である。