傾向と対策

2021共通テスト(第1日程)の古文は、25年ぶりの出題となる「歴史物語」のジャンルから『栄花物語』が出題されました。

 

「歴史物語」は登場人物(の名前)が多く、今回の文章で言うと、複数の女房との歌のやり取りがあった後に主人公の心情が内省的に描かれていたりして、主語取りや人物・場面の整理に苦労した方(問4)も多いのではないでしょうか。

 

また、直接書かれていない心情を構造的に読み取ることが必要(問2)だったり、単語や文法での解釈に文脈の意味を加えた内容・心情説明問題(問3)は、選択肢から内容を類推しにくくしてある(共通テストの特徴の一つ)ため、難しかった様です。 古文の読解は、単語・文法・古文常識で、まずは書いてあることが読めて、主語や目的語を補うというのが大事です。 その上で、文法的・構造的に文中の語意・文意を読み取ることが必要なのですが、そのことの重要さや、やり方を知らない(訓練できていない)ので、単語や文法を覚えたにも関わらず、今回の共通テスト(第1日程)の古文の読み解きが出来ずに、「古文はコスパが悪い!」「古文は嫌い!!」となった方もいると思います。

 

共通テストは単語や文法の基礎的なところはもちろんのこと、これまでのセンター試験以上に「構造的な読み」や、「場面の 立体的な読み」の力が必要です。 今は知らない「構造的・立体的」の意味や役割を知って、単語・文法・構造的・立体的読みをバランス良く訓練していけば、ちゃんと正解に辿り着くのです。 その道筋を古文が苦手な皆さんに、お伝えしたいと思っています。

 

国語科担当 義村綾子