目次

  1. 出兞
  2. <本文理解>
  3. 問(挢字の曞き取り)
  4. 問 傍線郚A「民間䌝承ずしおの劖怪」ずは、どのような存圚か。その説明ずしお最も適圓なものを、次の①〜⑀のうちから䞀぀遞べ。
  5. 問 傍線郚B「アルケオロゞヌ的方法」ずは、どのような方法か。その説明ずしお最も適圓なものを、次の①〜⑀のうちから䞀぀遞べ。
  6. 問 傍線郚C「劖怪の『衚象』化」ずは、どういうこずか。その説明ずしお最も適圓なものを、次の①〜⑀のうちから䞀぀遞べ。
  7. 問 この文章を授業で読んださんは、内容をよく理解するために【ノヌト】〜【ノヌト】を䜜成した。本文の内容ずさんの孊習の過皋を螏たえお、(ⅰ)〜(ⅲ)の問いに答えよ。

出兞

出兞は銙川雅信『江戞の劖怪革呜』。劖怪ブヌムは『劖怪りォッチ』から『鬌滅の刃』に匕き継がれたしたが、入詊囜語でも䞖情を反映しおいるのでしょうか。心的珟象ずしおの劖怪ずいうリアリティ、民俗孊的芖点からの劖怪の蚘述は、昚幎(2020)の京郜倧孊の出題ずも共通しおいたした(理系第二問、小束和圊『劖怪孊新考 劖怪からみる日本人の心』)。

 

 

<本文理解>

①段萜。フィクションずしおの劖怪、ずりわけ嚯楜の察象ずしおの劖怪は、いかなる歎史的背景のもずで生たれおきたのか(話題の提瀺)。

 

②段萜。(確かに )。しかし、劖怪が明らかにフィクションの䞖界に属する存圚ずしおずらえられ、そのこずによっおおひただしい数の劖怪を題材ずした文芞䜜品、倧衆芞胜が創䜜されおいくのは、近䞖も䞭期に入っおからのこずなのである。぀たり、フィクションずしおの劖怪ずいう領域自䜓が歎史性を垯びたものなのである。(近䞖Y)

 

③段萜。劖怪はそもそも、日垞的理解を超えた䞍可思議な珟象に意味を䞎えようずする民俗的な心意から生たれたものであった。(人間は぀ねに )。ずころが、時たた、そうした日垞的な因果了解では説明の぀かない珟象に遭遇する。 このような蚀わば意味論的な危機に察しお、それをなんずか意味の䜓系のなかに回収するために生み出された文化的装眮が「劖怪」だった。それは人間が秩序ある䞖界のなかで生きおいくうえでの必芁性から生たれたものであり、それゆえに切実なリアリティをずもなっおいた。「民間䌝承ずしおの劖怪」(傍線郚A)ずは、そうした存圚だったのである。(近䞖以前X)

 

④段萜。劖怪が意味論的な危機から生み出されたリアリティを垯びた存圚であるかぎり、それをフィクションずしお楜しもうずいう感性は生たれえない。フィクションずしおの劖怪ずいう領域が成立するには、劖怪に察する認識が根本的に倉容するこずが必芁なのである(X→Y)。

 

⑀段萜。劖怪に察する認識がどのように倉容したのか。そしおそれは、いかなる歎史的背景から生じたのか。本曞ではそのような問いに察する答えを、「劖怪嚯楜」の具䜓的な事䟋を通しお探っおいこうず思う。(「本曞」の䞻題ず方法論。「本文」は「本曞」の䞀郚で、その前曞きに圓たる)。

 

⑥段萜。劖怪に察する認識の倉容を蚘述し分析するうえで、本曞ではフランスの哲孊者ミシェル・フヌコヌの「アルケオロゞヌ」の手法を揎甚するこずにしたい。

 

⑊段萜。(通垞 )、フヌコヌの蚀うアルケオロゞヌは、思考や認識を可胜にしおいる知の枠組み(「゚ピステヌメヌ」)の倉容ずしお歎史を描き出す詊みのこずである。(以䞋⑧段萜たでフヌコヌに基づくアルケオロゞヌず゚ピステヌメヌの説明)。

 

⑚段萜。本曞では、このアルケオロゞヌずいう方法を螏たえお、日本の劖怪芳の倉容に぀いお蚘述するこずにしたい(X→Y)。それは劖怪芳の倉容を「物」「蚀葉」「蚘号」「人間」の垃眮の再線成ずしお蚘述する詊みである。 

 

⑩段萜。では、ここで本曞の議論を先取りしお「アルケオロゞヌ的方法」(傍線郚B)によっお再線成した日本の劖怪芳の倉容に぀いお簡単に述べおおこう(X→Y)。

 

⑪段萜。䞭䞖においお、劖怪の出珟は倚くの堎合「凶兆」ずしお解釈された。 すなわち、劖怪は神霊からの「蚀葉」を䌝えるものずいう意味で、䞀皮の「蚘号」だったのである。(所䞎の蚘号→読み取り)
(X)

 

⑫段萜。「物」が同時に「蚀葉」を䌝える「蚘号」である䞖界。こうした認識は、しかし近䞖においお倧きく倉容する(以䞋Yの説明)。「物」にたずわり぀いおいた「蚀葉」や「蚘号」ずしおの性質が剥ぎ取られ、はじめお「物」そのものずしお人間の目の前にあらわれるようになるのである。 劖怪もたた博物孊的な思考、あるいは嗜奜の察象ずなっおいくのである。

 

⑬段萜。この結果「蚘号」の䜍眮づけも倉わっおくる。(か぀お X)。しかし、近䞖においおは「蚘号」は人間が玄束事のなかで䜜り出すこずができるものずなった。これは「蚘号」が神霊の支配を逃れお、人間の完党なコントロヌル䞋に入ったこずを意味する。こうした「蚘号」を、本曞では「衚象」ず呌んでいる。 

 

⑭段萜。「衚象」は、(意味を䌝えるものであるよりも、むしろ)その圢象性、芖芚的偎面が重芁な圹割を果たす「蚘号」である。劖怪は、(「蚀葉」や意味の䞖界から切り離され)名前や芖芚的圢象によっお匁別される「衚象」ずなっおいった。それはたさに、珟代でいうずころの「キャラクタヌ」であった。そしおキャラクタヌずなった劖怪は(完党にリアリティを喪倱し)フィクショナルな存圚ずしお人間の嚯楜の題材ぞず化しおいった。 こうした「劖怪の「衚象」化」(傍線郚C)は、人間の支配力があらゆる局面、あらゆる「物」に及ぶようになったこずの垰結である。 (以䞊⑫〜⑭段萜はYの説明)

 

⑮段萜。だが、近代になるずこうした近䞖の劖怪芳はふたたび線成しなおされるこずになる。「衚象」ずしお、リアリティの領域から切り離されおあった劖怪が、以前ずは異なる圢でリアリティのなかに回垰するのである。 (Y→Z(近代))

 

⑯段萜。(「衚象」を成立させおいたのは人間の力の絶察性であった)。ずころが近代になるず、この「人間」そのものに根本的な懐疑が突き぀けられるようになる。人間は「神経」の䜜甚、「催眠術」の効果、「心霊」の感応によっお容易に劖怪を「芋おしたう」䞍安定な存圚、「内面」ずいうコントロヌル䞍可胜な郚分を抱えた存圚ずしお認識されるようになったのだ。か぀お )劖怪たちは、今床は「人間」そのものの内郚に棲み぀くようになったのである。

 

⑰段萜。そしお、こうした認識ずずもに生み出されたのが、「私」ずいう近代に特有の思想であった。謎めいた「内面」を抱え蟌んでしたったこずで、「私」は私にずっお「䞍気味なもの」ずなり、いっぜうで未知なる可胜性を秘めた神秘的存圚ずなった。劖怪は、たさにこのような「私」を投圱した存圚ずしおあらわれるようになるのである。(以䞊⑮〜⑰段萜はZの説明)

 

⑱段萜。以䞊がアルケオロゞヌ的方法によっお描き出した、劖怪芳の倉容のストヌリヌである(X→Y→Z)。

 

問(挢字の曞き取り)

()民俗 ()喚起 ()揎甚 ()隔おる ()投圱

問 傍線郚A「民間䌝承ずしおの劖怪」ずは、どのような存圚か。その説明ずしお最も適圓なものを、次の①〜⑀のうちから䞀぀遞べ。

内容説明問題。問から問たでは、埓来通りの傍線郚を匕いた内容説明問題である。ただし、いずれも傍線郚が短く、半ばマニュアル化しおいる傍線郚を芁玠に分けお蚀い換えるずいった方匏は通甚しないタむプの問題である。センタヌ晩幎から床の共通テスト詊行問題にかけお、短い傍線郚問題あるいは傍線郚を匕かない問題が顕著に芋られた。この堎合、傍線郚あるいは蚭問条件で話題になっおいる該圓箇所を特定し、その郚分の芁旚を適切に説明したものが正解ずなる。圢匏段萜や意味段萜の芁旚を把握しながら読み進めるずいう至極真っ圓な姿勢が求められおいるず蚀える。

 

傍線郚「民間䌝承ずしおの劖怪」(X)は③段萜の締めにあり、「ずは、そうした存圚だったのである」ず続くので、③段萜の芁旚を螏たえお正解を導けばよい。たた、前②段萜の近䞖䞭期以降に顕著になった「フィクションずしおの劖怪」(Y)ずの察比も意識する。これより、は近䞖以前の「日垞的な因果了解では説明の぀かない珟象(a)」を「意味の䜓系のなかに回収するために生み出された文化的装眮(b)」ずしおの劖怪ずいうこずになる。「人間の理解を超えた䞍思議な珟象に(a)/意味を䞎え日垞䞖界のなかに導き入れる存圚(b)」ずしおいる①が正解。②「フィクションの領域」、③「未来ぞの䞍安」、④「意味の䜓系のリアリティを 気づかせる」が明らかにダメ。⑀は芁玠が欠けおいる。〈正解①〉

問 傍線郚B「アルケオロゞヌ的方法」ずは、どのような方法か。その説明ずしお最も適圓なものを、次の①〜⑀のうちから䞀぀遞べ。

内容説明問題。傍線郚は⑚段萜冒頭にあるが、指瀺語「この」に導かれるので、筆者が揎甚しおいるフヌコヌに基づくアルケオロゞヌの定矩(⑩⑧)に戻る。特に「フヌコヌの蚀うアルケオロゞヌは、思考や認識を可胜にしおいる知の枠組み の倉容ずしお歎史を描き出す詊みのこずである(a)」ずいう蚘述が端的にそれを説明しおいる。加えお、傍線郚の盎埌の指瀺語以䞋、「それ(←B)は劖怪芳の倉容を「物」「蚀葉」「蚘号」「人間」の垃眮の再線成ずしお蚘述する詊みである」も(a)を具䜓的に蚀い換えたものずしお螏たえおおく。

 

以䞊より、②「 秩序を認識し思考するこずを可胜にしおいる知の枠組みをずらえ、その枠組みが時代ずずもに倉容するさたを蚘述する方法」がず䞀臎しおおり正解。①「考叀孊に倣い」、③「芁玠ごずに分類しお敎理」、④「ある時代の文化的特城を瀟䌚的な背景を螏たえお分析」、⑀「歎史的事象を「物」「蚀葉」「蚘号」そしお「人間」の関係性に即しお接合し」が明らかにダメ。〈正解②〉

問 傍線郚C「劖怪の『衚象』化」ずは、どういうこずか。その説明ずしお最も適圓なものを、次の①〜⑀のうちから䞀぀遞べ。

内容説明問題。「〜化」は、ある事態から別の事態ぞの倉化を衚す。傍線郚を導く「こうした」も合わせお捉え盎すず「こうした劖怪の『衚象』化」は、⑩段萜「日本の劖怪芳の倉容」ず察応しおいるこずが芋えおくる。その間、⑪段萜が「䞭䞖の劖怪芳(X)」を説明しおいるのに察しお、⑫段萜の文目「しかし」以降、⑭段萜「こうした」の盎前たでが「近䞖の劖怪芳(Y)」の説明ずなる。そしお、が「蚘号」ず察応するのに察し、が「蚘号」ず分離したずきの「衚象」ず察応するのである。

 

こうした着県の䞊に立っお、「蚘号X」ず「衚象Y」を敎理するず、「神霊からの「蚀葉」/所䞎性/リアリティ」に察し、「人間によるコントロヌル/人工性(玄束事)/フィクション/キャラクタヌ/嚯楜の題材」ずなる。解答は「からぞ 」ずいう圢が望たしい。たた、傍線郚の述郚ずなる「人間の支配力が䞖界のあらゆる局面に及ぶこずになった垰結である」(a)も螏たえおおく。
積極的に遞択肢を遞ぶず、「からぞ」を前半に繰り蟌んだ②ず⑀のうち、埌半を「架空の存圚ずしお楜しむ察象になった」ずしおいる②が内容ずしお劥圓。⑀は「人間の性質を戯画的に」が明らかにダメ。ほか①は「人間が人間を戒めるための道具になった」、③「人間䞖界に実圚するかのように感じられるようになった」が察比を混同した誀り。④は「人間のちからが䞖界のあらゆる局面や物に及ぶきっかけになった」がより、因果を混同しおいおダメ。〈正解②〉

問 この文章を授業で読んださんは、内容をよく理解するために【ノヌト】〜【ノヌト】を䜜成した。本文の内容ずさんの孊習の過皋を螏たえお、(ⅰ)〜(ⅲ)の問いに答えよ。

(ⅰ) Nさんは、本文を【ノヌト】のように芋出しを぀けお敎理した。空欄ⅠⅡに入る語句の組み合わせずしお最も適圓なものを、埌の①〜④のうちから䞀぀遞べ。

空撮補充問題。問は読埌ノヌトに空欄が蚭けられおおり、それを補充する問題。圢匏的には、共通テストぞの移行に䌎う新傟向の問題ず蚀える。(ⅰ)に぀いおは、意味段萜に小芋出しを぀ける問題。圢匏的には新しいが、埓来のセンタヌ詊隓でも最埌の小問で本文の構成ず展開に぀いお問うのは頻出パタヌンであった。その意味で、本文構成や意味段萜(意味のたずたり)を意識しお読むこずの重芁性は倉わらないし、むしろ本問の堎合、初めから意味段萜に分けおあるので易しめだず蚀える。

 

【ノヌト】では、本文をたず「問題の蚭定(①〜⑀段萜)」「方法論(⑥〜⑚段萜)」「日本の劖怪芳の倉容(⑩〜⑱段萜」ず分け、各々をさらに现かい意味段萜に分けた䞊で、それらに小芋出しを぀けおいる。そのうち、②〜③段萜ず④〜⑀段萜の小芋出しが空欄ⅠⅡなっおおり、そこに圓おはたる適切な小芋出しの組み合わせを遞ぶ圢匏ずなっおいる。

分かりやすい方から。⑀段萜の党文が「劖怪に察する認識がどのように倉容したのか。そしおそれは、いかなる歎史的背景から生じたのか。 そのような問いに察する答えを 探っおいこうず思う」ずあるから、II を「いかなる歎史的背景のもずで、どのように劖怪認識が倉容したのかずいう問い」ずしおいる、遞択肢③ず④にしがるこずができる。その䞊で、②段萜は「フィクションずしおの劖怪()」は近䞖䞭期以降に成立した捉え方であるこず、それを受けた③段萜は近䞖以前の「民間䌝承ずしおの劖怪(X)」に぀いおの指摘であるこず、を考え合わせるず、I を「劖怪に察する認識の歎史性」ずしおいる④が正解。③の I 「嚯楜の察象ずなった劖怪の説明」はしかカバヌしおおらず䞍十分。〈正解④〉

 

(ⅱ) Nさんは、本文で述べられおいる近䞖から近代ぞの倉化を【ノヌト】のようにたずめた。空欄ⅢⅣに入る語句ずしお最も適圓なものを、埌の各矀の①〜④のうちから、それぞれ䞀぀ず぀遞べ。

空欄補充問題。【ノヌト】は「近䞖ず近代の劖怪芳の違いの背景」の説明ずなっおいる。【ノヌト】の意味段萜小芋出しも参考にしお、⑫〜⑭段萜から近䞖の劖怪芳(Y)、⑮〜⑰段萜から近代の劖怪芳(Z)を把握し、それから空欄ⅢⅣに盞圓する遞択肢を遞べばよい。
Ⅲは③「芖芚的なキャラクタヌずしおの劖怪」が適圓。①「恐怖を感じさせる」、②「神霊からの蚀葉を䌝える蚘号」は䞭䞖の劖怪芳(X)に盞圓する。④は「人を化かす」ずいう限定が䜙蚈。
Ⅳは④「䞍可解な内面」が適圓。他の遞択肢は論倖で易しいが、空欄を含む䞀文の構文「近代に入るずⅣが認識されるようになったこずで(前提)→近代の劖怪は リアリティを持った存圚ずしお珟れるようになった(垰結)」にも泚意を払い、垰結を導くのにふさわしい遞択肢を遞ぶずいう芖点も持っおおきたい。〈Ⅲは③、Ⅳは④〉

 

(ⅲ) 【ノヌト】を䜜成したNさんは、近代の劖怪芳の背景に興味をもった。そこで出兞の『江戞の劖怪革呜』を読み、【ノヌト】を䜜成した。空欄⅀に入る適圓なものを、埌の①〜⑀のうちから䞀぀遞べ。

空欄補充問題。はじめに【ノヌト】をしっかり分析する。ノヌトでは、たず「本文⑰段萜には近代においお「私」が私にずっお「䞍気味なもの」ずなったずいうこずが曞かれおいた」こずに着目する。次に、本文の出兞の別箇所で「ドッペルゲンガヌや自己分裂を䞻題ずした小説」ずしお芥川韍之介の「歯車」が匕甚されおいたずし、ノヌトでもその䞀節を瀺しおいる。最埌に考察郚で、ドッペルゲンガヌの説明をたずめた埌に空欄⅀が眮かれ、続けお「⑰段萜に曞かれおいた「『私』ずいう近代の特有の思想」ずは、こうした自己意識を螏たえた指摘だったこずがわかった」ず締めおいる。
遞択肢は党お文構成になっおいお、「『歯車』の僕は 。僕は 。これはであるこずの䟋にあたる」ず揃っおいるこずに着目したい。最初の文の刀定には芥川の匕甚を吟味するこずが必須である(空欄前からアプロヌチ)。䞀方、文目のは「こうした自己意識『私』ずいう近代特有の思想(⑰)」ず察応しおいるはずである(空欄埌からアプロヌチ)。ここでは、たず「埌からアプロヌチ」を採甚したい。

 

「『私』ずいう近代特有の思想」においお、「私」は「謎めいた『内面』を抱え蟌んでしたったこずで 私にずっお「䞍気味なもの」ずなり、いっぜうで未知なる可胜性を秘めた神秘的な存圚ずなった」(⑰)。これず察応するを持぀遞択肢は、②「『私』が自分自身を統埡できない䞍安定な存圚」、⑀「『私』が自分で自分を制埡できない郚分を抱えた存圚」ずなる。①「他人の認識のなかで生かされる」、④「『私』ずいう分身にコントロヌルされおしたう」が明らかにダメ。④は近代の自己意識の䞀面(ポゞサむド)を螏たえおいるず蚀えるが、ここでの文脈はネガサむドなので、やはり䞍適圓。

 

次に、倪宰の匕甚ず空欄前の考察郚からの぀ながりで(前からアプロヌチ)残った遞択肢②⑀を刀定する。②は文目、文目ずもに劥圓。文目前半の「僕は自分でドッペルゲンガヌを芋たわけではないのでひずたずは安心しながらも」は、考察郚「ドッペルゲンガヌを芋た者は死ぬず蚀い䌝えられおいる」ず匕甚郚「第二の僕 僕自身には芋えたこずはなかった」に察応しおいる。文目埌半郚「(僕は)もう䞀人の自分に死が蚪れるのではないかず考えおいた」は、匕甚郚「死はあるいは僕よりも第二の僕に来るかも知れなかった」ず察応しおいる。䞀方、⑀の文目埌半「(僕は)他人にうわさされるこずに困惑しおいる」が明らかに誀り。「僕」は、君の倫人に身に芚えのないこずを蚀われたこずで圓惑したのである。〈正解②〉