平成29年4月29日、宮古島にてO+(オープラス)という1日限りの無料招待制イベントが開催されました。応募者500人超の中、選ばれたのは50人ほどだそうです。私達は、イベントの発起人である仲田洋子さんのお誘いをうけて、GVの代表として皆様にレポートをするべくこれに参加してきました。GVの生徒達、HPをご覧いただいている皆様にとっての刺激になるようにと思い、その共有を目的としてブログを書くことにします。

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まず導入として、このイベントが行われることになったきっかけについて少し触れたいと思います。発起人の仲田洋子さんは、「小さな環から大きな環をつくっておきなわを元気に」というコンセプトを掲げて活動を続けてきた女の子。実際に会ってみると、本当に素直な子で、この小さな身体に例の経歴が乗っかっているのかと思うと不思議な感じがします。彼女は常にチャレンジャーです。今回のイベントとは、洋子ちゃんを初めとして、関わっている人皆が、新しい挑戦や発想を大切に、リスクを恐れることなく実践し、信念を貫いて動いた結果です。いわゆる従来のイベントと一線を画すのは、その情熱と純粋さ故なのだと思います。

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さて、まず、集合は朝8時30分。那覇空港の特設カウンターで行われます。洋子ちゃんも運営スタッフとしてカウンターに立って働いていました。カウンターにてゲストパスと航空券を貰って、ゲートをくぐります。その時点で、参加者の人数の多様さや雰囲気、テレビの取材も入っていたことから、この企画の規模と注目度がどのくらいのものであるのか少し察しがつきました。事前に詳細が明かされておらず全貌が明らかになっていなかったので、多少の不安がありつつも搭乗手続きに移ります。

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搭乗ゲートで飛行機を待つ間、他の参加者の方々とお喋り。皆さん歴とした社会人で、一定の問題意識を持って応募してきたことが分かりました。オープラスの正式名称がO+Connecting Okinawaであることに象徴されるように、繋ぎ繋がれ、皆さん積極的に名刺交換をするなどして交流をもちました。たとえば、地元沖縄の銀行に勤める人事の方や、保険を売りながら多くの人脈を作っている方、沖縄で立ち上げたベンチャー企業で役員をしている方、OTVのアナウンサーの方など、本当に様々。普段はきっと出会うことのないはずである人々が出会う機会が生まれます。

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朝10時30頃から順々に飛行機に搭乗していくのですが、今回の企画を主催しているJ TAの方が司会を務められ、場を盛り上げていきます。飛行機はチャーター便なので、搭乗するのは限られた人間のみ。かなりの特別感。さて、時刻は午前10時49分、いよいよ宮古島へ出発です。機内では既に、沖縄のミュージシャンがギターと鍵盤ハーモニカを使って音楽を奏でてお出迎えです。あらかじめ決められた座席につきました。その時点で、あ、これは結構アゲアゲな感じのやつだとやや戸惑う私…だってみんなフゥーー!!とか言ってるんだもん…。そしてどうやら、このまま機内でもプレゼンテーションが行われる模様です。わくわく。

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早速トップバッターとして、株式会社Bowlという鬱病などメンタルヘルスに関する問題の解決に取り組む会社のプレゼンでした。再発の可能性の高い鬱病患者の職場復帰を助けるためには、まず幸福とはなにかというテーマについて考える必要があるのではないかという問題提起です。沖縄の幸福度は意外に低く、47都道府県中20位。教職員の精神疾患罹患率にいたっては全国トップだそうです。背景には子供の貧困率が高いことや学力水準の低さがあるということですが、いずれにしても深刻な状況。沖縄における鬱病患者の職場復帰、再発の防止に対し、企業の事業そのものとして捉えているということに、私はとても大きな意義を感じます。ちなみに、竹のように生きることが大切なんですって。「ストレスを受け流すしなやかさ」「天へと伸びる前向きな思考」「高いところで支え合うサポートの姿勢」に象徴されるように、その3点が揃うと人間は幸福になれる。これは社会に生きる全ての人々にとって身近なテーマです。

次は、沖縄で300年も続く伝統的なお菓子「冬瓜漬(トウガヅケ)」を作っている、謝花きっぱん店のプレゼンです。冬瓜漬というお菓子は中国から伝来した、琉球王朝時代から続くものだそう。製造にはかなりの手間暇がかかるため、かつては一般人が気軽に手に入れられるものではなく、また、現在は謝花きっぱん店が唯一の製造・販売店となっています。沖縄は小さい島だけれど、世界からみてもとても輝いていて、宝物がたくさん埋まっている場所であると仰っていたのが印象に残っています。この銘菓は沖縄を世界に発信する一つの足ががりとなり得るのではないか、そして、ローカルな視点というのはときにグローバルであり得るのではないかと考えさせられました。ちなみにこのお菓子は、優しくて上品で、お茶と一緒に食べたくなるお味です。是非ともご賞味あれ。

宮古島までのフライトというのはあっという間なのですが、残った時間を使って今度はマジックショー。マジシャンのMASA MAGICさんが登場しました。驚きなのが、彼のお父さんがこのチャーター便の機長さんであるということ。意外なところで親子共演が叶いました。MASAさんはハリウッドでも活躍していらっしゃるそうで、今回披露してくれたマジックも相当高度なもの。飛行機の機内なので、360度全方位から見られている状態だからです。紙袋に入れたはずのワインボトルを一瞬で消したり、他にもトランプやスカーフ、スマートフォンを使ったりするマジックを披露してくれました。きっとこのショーって、全世界共通のものであり、誰だって驚き、誰だって不思議に思い、楽しいと感じることです。単純に、他人を喜ばせることができる人って、ただただとても魅力的だと思いました。

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と、まずはここまで、第1章のレポートです。宮古島に到着してからの様子はまた2部に分けてお伝えする予定です。お楽しみに。

P.S. ブログのアップ遅くなっちゃってごめんなさい。GW中、ずっとこの余韻に浸ってたものですから…。(←それにしたって遅い)

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沖縄 那覇市の大学受験予備校グレイトヴォヤージュ

翁長理紗