先日、GVのブログにてO+Connecting Okinawaに関するレポートを書かせていただきました。今回はその続編をお送りいたします。

前回のブログを読むのがどうしても面倒臭いという方に向けて、少しだけ内容をおさらいしておきますね。オープラスと呼ばれるこのイベントは、2017年4月29日に宮古島にて開催された1日限定招待制無料の企画です。天候にも恵まれ、美しい海に囲まれたビーチにて、様々な分野で活躍するゲストによるプレゼンテーションが行われました。

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那覇空港から出発したチャーター機は、午後12時過ぎに宮古島に到着しました。飛行機から降り、ボーディングブリッジを渡ると、すぐまたもや沖縄のミュージシャンによる生演奏でお出迎えです。アコースティックギターと鍵盤ハーモニカ。これから何が始まるのだろうという期待感が増してきます。ていうか宮古空港、初めて来たけど、トロピカルな雰囲気でとっても可愛いです。沖縄独特の、赤茶色の丸い瓦屋根が連なっています。

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空港出口から少し歩くと、大型のリムジンバスが待機していました。んみゃーち宮古島へ。宮古諸島の案内図を横目に見ながら少しだけ歩きます。本当にとてもいいお天気。日差しが強烈なくらい。日焼け止め塗ってきて正解でした。

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リムジンバスは畑の間に通る細道をどんどん進んでいきます。この時点では、まだどこに辿り着くのかはよく分かっていません。宮古島にはいくつかビーチがあって、今回はどうやら与那覇前浜ビーチという場所が会場として選ばれたようです。およそ10分程度でしょうか。途中、たまたま訪れた観光客や地元の方々で駐車場が一杯になってしまってバスが立ち往生するというハプニングもありつつ、私達はいよいよ砂浜に降り立ちました。イベント会場に来てみると、その開放感にびっくり。完全な、と言っていいほどのオープンスペースでした。すぐそこがビーチだし、なんなら泳いでる人なんかもいるし。

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着いたらまずは腹ごしらえということで、バーベキューランチが用意されていました。屋外にテントが張られ、たくさんのお料理が振る舞われます。私はお酒が全く飲めないので、レモンとミントの入ったデトックスウォーターをぐびぐびしていたら、JTAの丸川社長に「それ美味しいよね〜」と話しかけられました。「めっちゃ美味しいです〜」と普通に会話する私。丸川社長のお人柄はとても気さくで、イベント中も参加者に混じってご自身も一緒に楽しんでいらっしゃるようでした。基本的に無料のお食事会なのですが、有料でビールを飲んでいる人もちらほら。そりゃ飲みたくなっちゃうよね、という感じの雰囲気。それが許容される懐の深さ。

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さて、ここからは、金城さん、大岩先生、ひいてはGVの皆さんにひとつ謝らなければならないことがございます…。なぜなら私、宮古島のあまりに美しい海と自然の誘惑に負けてしまい、トークセッションのレポートもそこそこに、ボートでクルージングに出かけてしまいました…。でもでも、クルージングもイベントのひとつに組み込まれていたんですよ。時間内に3便ほど、希望者を募って出航するというアナウンスを聞きつけ、せっかくだからと思い、ちょっとだけお出かけすることにしました。これは完全に想定外でしたが、結果的には参加してよかったと私は思っています。

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イベントの主な拠点となっているビーチハウスから、白くてサラサラとした砂浜の上を5分ほど歩くと、小さな桟橋があり、ボートが横付けされていました。一足先に乗船し終えた方々とすれ違いざまにハイタッチなどしながら、ここでもテンションを上げていきます。ビーチから見える海ももちろん綺麗だったのですが、少し水深のある場所から覗き込む海は言葉にできないほどの美しさでした。筆舌に尽くしがたいのですが、画像を少し見ていたならばちょっとだけ様子がお分かりいただけるかと思います。実際、カメラ越しに見るよりも肉眼で見た方がもっと美しい。ボートに乗り込んでいざ出発すると、どんどん沖へと進んでいきます。

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普段からこの島でボートに乗っていらっしゃるという操縦士の方に伺うと、今日よりももっと澄んだ海が見られる日もあるとのことでした。ボートからは、ところどころサンゴ礁の影が透けて見えています。しかしながら、この宮古島でも既に海洋汚染は発生しているそうです。特にサンゴの死滅に関しては、生態系に影響を及ぼすといわれています。サンゴから出る栄養素をプランクトンが食べ、プランクトンを小魚が食べるというように、食物連鎖において不可欠な役割を担っているからです。私にとってはこのクルージングが、遊びがありつつも、環境問題について考えるきっかけとなっており、イベントにこうした時間が組み込まれていることにもきちんとした意味があったのだろうと思います。そのとき、環境問題はごく身近な問題として浮かび上がるのです。

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一方、再び砂浜に戻ると、中央の野外ステージではプレゼンテーションの真っ最中でした。石垣島で石垣焼という焼き物(ヤチムンていうのかな)の窯元である金子晴彦氏によるプレゼンです。実は会場の一角に、独特のブルーとグリーンが織りなすグラデーションがキラキラと光を放つ、何枚かの丸いプレートが展示されているスペースがありました。それこそが石垣焼。一目して分かるのですが、石垣焼の色合いは美しい沖縄の海そのもののようです。ガラスと陶器が融合して作られたその焼き物は、遠く海を渡り、人々に愛されながら永遠と存在し続けることが可能です。石垣焼は、その存在によって、世界に日本の自然の美しさを伝えてくれているのだと思います。遥か遠くから石垣の海へと思いを馳せる海外の人々がいつか沖縄を訪れた時、美しい海を目の当たりにできたならば、それはとても価値のあることです。

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次のプレゼンは、ジェネリック医療機器の開発と普及に取り組む企業の代表である河村晢氏によるものでした。起業をしたのちアフリカはスーダンに渡った河村氏は、よく妊婦さんの診断に使う超音波画像診断装置、いわゆるエコーを、安い価格帯で提供しています。同時に、まだ個人の手腕によるところの多いエコー診断技術の向上にも尽力されているそうです。なんとこのエコー、PCにUSB接続するだけで使用できるもの。また、エコーを使用するスキルを向上させるため、疾患を見つけ次第クラウド上で共有し、専門家のアドバイスが受けられる仕組みも整えられています。アフリカは、貧困、高い死亡率、短い寿命などといった社会問題が山積している地域です。特に興味深いのは、これらの社会課題を、アイデアでもって解決しようとする姿勢でした。独立志向と挑戦意欲のみにとどまらず、社会貢献に重きをおき、自分が社会のために何ができるのか、そのために事業をするということの意義について考えさせられた時間となりました。

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さて、ここから先はまた次回にお届けいたします。気づけば開催からあっという間に時間が経ちましたね。私は未だ興奮冷めやらぬ様子でございますが…。ていうか本当にアップすんの遅くてごめんなさい…。

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沖縄 大学受験予備校グレイトヴォヤージュ

翁長理紗